懐かしい味 - YOGA COCORO

昨日は美里町へ行ってきました。
途中の物産館で懐かしいグミの実を見つけました。
子供の頃は近所のお家のグミを塀に登って採って食べてました。あの頃は甘酸っぱいグミがとても美味しくて、季節ごとに近所のどこかの庭に木の実が実っていて、勝手につまんで食べてました。小さい頃の方が野生の勘で植物が食べれるかそうでないか選ぶ事が出来ました。
5月の今頃は毎年グミが熟れていくのがとても楽しみでした。
数十年ぶりに食べたグミはあの頃のままの自然の味なのに酸っぱくて渋くて、きっと品種改良された果物ばかり食べた私の舌は甘いフルーツに慣れてしまって美味しいとは感じられない事がなんだか少し悲しい気持ちになりました。
ただとても懐かしい気持ち、過去の記憶が鮮明に蘇りました。
現代の私たちは生活が豊かになるにつれて見るもの、聴く音、触れるもの、味わうもの、香りや匂いも、人間にとって、心地よいもの、快適なもの、美味しいもの、とにかくより良いものをと、物や環境が発展する事でそれが当たり前になり、感覚がおかしくなって来ているのかもしれません。
不自然なもの人工的なものが当たり前の現代ですが、野生の植物や木々、鳥の声や川の流れる音、草の匂い、自然のままのものを感じてみるとふと、私たち人間にも野生の勘や、見えないものを感じる感覚を持っていたはずなのに、その感覚を自ら失くして行っているなぁと残念な気持ちになりました。